日次まとめ 2020年10月09日

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  • 学習・記憶の謎ときに挑戦 カギを握る「海馬」で新発見:朝日新聞デジタル
  • 「ハンコ廃止」と言わないで 日本一の産地の知事が訴え:朝日新聞デジタル
    文化を守るって言ってもなぁ、使わなくなっても守れるものはあるだろうと思うけども。

    例えば、昔、「橋」がなかったころは人力で向こう岸まで渡す「徒歩(かち)渡し/川渡し」という職業が存在した。
    だけど当然、技術的に橋を作って設置できるようになってから、川渡しの職業は不要になった。
    でも当時のいわゆる政府は、すぐに廃止したら川渡しの人たちの職が困るから、
    一定期間は川渡しの職を生かしていたりしていた。

    たぶんハンコ業界はちょっと前から既にその状況にあったんじゃないかなと思います。

    今回の廃止はあくまで各業務で使うものであって、何も「ハンコ、この世から消えるべし」なんて言っていないのだから、
    文化として生かしたいなら工芸品として昇華させるとか諸々を模索すればいいんじゃないでしょうか。
    実際、既にそういうことになっても生き残っている文化はあるだろう。

    もちろん模索している間に作れる技術が失ってしまうような時既に遅しの状況になると面倒な部分は出てきますけど、
    さすがに昨日の今日の話でそこまで早急に事が進むことはないでしょうし、
    どう考えても模索するタイミングは今だからこそだと思います。

    共存できれば無難というか、一番楽な道にはなるでしょうけど、
    全体として嫌でも流れてしまう時代と技術から目は背けられないから、
    過渡期にあると思って、近いか遠いかはわからないけど、いつかは決断しなきゃいけなくなる類でしょう

    ただ、こういうのはハンコに限っていう話でもないですけども。
    淘汰や置き換えはいろいろ発生していますからね・・・。

    個人的には例えば大きな懸念は「メール」と「チャット・メッセージングアプリ等」の置き換えですかねぇ・・・。
    これは性質が全然違うのに、メールが悪者になりつつありますから。
    メールはプロトコル・仕様が公開されていますし(作成・利用が個々の環境で色々できる)、何よりも「非同期」メインの使い方。
    一方後者は各企業内のサービスでしか使えなかったり、「同期」メイン。
    だから用途によってはっきりと使い方が分かれる類であるのに、
    もし後者がデファクトスタンダードに置き換わることになったら、どれだけ時間が有効に使えなくなったり、
    データの汎用性がなくなったり、まぁ特にシステムの将来性の部分において危惧することがかなり起こってしまう。
    性質が違うようなケースの場合は、用途によってツールを使い分けるのが最適ですから、この手のは共存すべきなんです。

    ああ、まぁそう思うと、もしかすると「ハンコ」にも多くの人が認識していない、
    何か違う性質の部分があるならば、十分共存の道や可能性はありえるのかもしれないなぁ・・・。
    (個人的にはそこが、前述通り工芸品だとかそういった道なのかなとは思っていたけど、
    この手のものはちゃんと中身を知る有識者次第では、別な道が見えることもあるとは思う)

    自分の知識が全てではないから、まぁ確定的に思い込むのだけは止めておいた方がいいか、と反省した。