ブラウザ「Safari」、WebRTCをサポートへ。ボイスチャットなどに利用可。

ユーザ側ではブラウザだけで通話等ができる環境が広がります
(正確にはマイクなり動画にしたいならカメラなども必要ですが)。

AppleのWebブラウザが次期OSで、Googleが中心となって推進するオープンプロジェクト「WebRTC」をサポートする。これでChrome、Firefox、Edge、Safariがサポートすることになる。

WebRTC、簡単にいえばブラウザで音や画像などをやりとりをするための一種の技術です。
ブラウザだけで実現する音声(ボイス)チャットでは最近よく使われています。
例えばSkypeやGoogleハングアウトなどでも利用されています。
また、リモートデスクトップ的な使い方などとしても
商用のソフトウェアでの利用ケースが次々と出てきています。

WiiUの「スプラトゥーン」が話題になったとき(2015年)に、
ユーザ同士で通話することを目的に、
WebRTCを利用した「イカデンワ」というWebサービスが登場したりしました。
これは個人が開発したものです。

こういった個人の事例など、開発がWebRTCを使うことで容易になるわけです。

場面によっては企業も内製のツール開発で
WebRTCを利用するケースは今後も増えることが想定できますかね。

(容易といってもサーバ側はサーバ側で必要になるものはありますけどね。
詳しくは書きませんが、シグナリングやSTUN/TURNサーバがそうです。
ユーザの橋渡しをしてあげたり、通信が可能かチェックしたり、
だめなときに代理として通信してあげたり、などです。)


脱線的な関連を。
前述したスプラトゥーンの次回作である「スプラトゥーン2」が
Nintendo Switchで2017年7月21日に発売します。
今回は任天堂もコミュニケーションツールを用意することになっており、
アプリをつかってボイスチャットが可能とのこと。

個人的にはどういった方法で実現しているか、
実際サービス開始後の音声品質なども含めていろいろ気になるところではあります。

ただ、当然Switch自体とは異なる端末(スマホ)で通話するわけですから、
Switchからの音と、スマホからの音が混在するわけですね。
TVを見ながら電話で感想を語り合っているみたいなものです。

そんなこんなでホリから発売されるヘッドセットは、
音声をmixするものを付加して販売するみたいです。
要は2つの音を混ぜ合わせる・・・1つにして、
ヘッドフォンから聞けるということです。

なんともアナログ的な方法です。。

ユーザが求めるのは、他のハード同様、
Switch側でボイスチャットに対応してくれることだとは思いますが、
将来どうなるかはなんとも言えません。


コミュニケーションに関する技術は今も昔もずっとそばにあり続けています。
ネットワークを半ば意識せずに使うことが当たり前になった昨今、
そういったものの一つとしてWebRTCを使ったものは注目するものとなります。

しかしWebRTCはものすごく新しい技術というわけではなく、
数年前から存在しているものです。
大手のブラウザは次々に対応してきましたが、
iPhoneやMac等、Appleが提供している標準ブラウザのSafariは
対応していなかったんですよね。
ここにきてようやく、ということで「ついに対応」みたいな扱いになっているわけです。
これで利用がさらに加速しユーザが使いやすいサービスが増えることを期待しています。